北区王子にある音無親水公園では春の夜桜ライトアップに引き続き、紅葉のライトアップが行われたの。期間中は頭上に架設された音無橋もLEDライトに照らし出されて幻想的な空間が演出されるの。
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今回紹介するライトアップ・イベントは「日本の都市公園百選」の一つでもある音無親水公園の魅力を、より多くの人に知って貰おうと始められたもので、全部で44基のLEDライトが使われているのだとか。残念ながら紅葉の見頃とするには少し早過ぎましたが、光の演出はそれを補って余りあるわね。ここでは撮りためてきたものをスライドに纏めてみましたので御笑覧下さいね。
〔 音無親水公園 〕 音無川のこの辺りは、 古くから名所として知られていました。 江戸時代の天保7年(1836)に完成した【江戸名所図会】や、 嘉永5年(1852)の近吾堂板江戸切絵図、また、安藤広重による錦絵など、多くの資料に弁天の滝、不動の滝、石堰から落ちる王子の大滝などが見られ、広く親しまれていたことが分かります。【江戸名所花暦】【遊歴雑記】などには、一歩毎に眺めが変わり、投網や釣りも出来れば泳ぐことも出来る、夕焼けが一際見事で、川の水で点てた茶は美味しいと書かれており、江戸幕府による地誌【新編武蔵風土記稿】には、この辺りの高台からの眺めについて、飛鳥山が手にとるように見え、眼の下には音無川が勢いよく流れ、石堰にあたる水の音が響き、谷間の樹木は見事で、実に優れていると記されています。こうした恵まれた自然条件を今に再生し、後世に伝えることを願って、昭和63年(1988)、北区はこの音無親水公園を整備しました。昭和63年(1988)3月 東京都北区
たきつせの 絶ぬ流れの末遠く すむ水きよし 夕日さす影 〔 飛鳥山十二景の内、滝野川夕照より 〕
音無親水公園は「日本の都市公園100選」の一つに選ばれていると云っても、同じく100選の日比谷公園や上野公園、代々木公園などと較べてしまうと見劣りしてしまうのは否めないわね。嘗ては身近な行楽地として江戸市中から多くの人出を集めた王子界隈。江戸幕府第8代将軍の徳川吉宗は飛鳥山に桜を、滝野川にはモミジや楓を植えてからはより広く知られるようになり、料亭が軒を連ねる程だったの。今となっては往時の賑わい今何処−の感は拭えませんが、ライトアップ・イベントを機に、また多くの人達が集うようにばればいいわね。それでは、あなたの旅も素敵でありますように‥‥‥
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