≡☆ 第68回小川町七夕まつり ☆≡
2016/07/23

「武蔵の小京都」とも呼ばれる小川町。その小川町で、戦後間もない昭和24年(1949)に「和紙の町小川」の復活を目指して初めて行われた七夕まつりも、今年(2016)で68回目の開催となるの。その小川町七夕まつりを見て来ましたので紹介しますね。

七夕まつり 2016

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冒頭でも触れましたが、この小川町の七夕まつりは戦後間もない昭和24年(1949)に第一回目が開催されているの。背景には洋紙の普及に押されて小川町でも和紙の生産が落ち込み、廃業する紙漉き業者が多くあったの。そこで地元では「和紙の町小川」の復活を願い、小川和紙を使用した竹飾りを作り、盛大な七夕まつりを開催することにしたの。戦時中に於ける耐乏生活からの解放気運も手伝ってのことでしょうね、まつりは大成功、小川町の年中行事として定着するようになったの。一方、小川町では八坂神社の祭礼である祇園祭も江戸時代から行われていたの。その祇園祭と云えば7/26&7/27の両日に行われ、他方の七夕まつりはと云えば8/7の開催と、日程が近接していたこともあり、昭和59年(1984)からは合同で行われるようになったの。

撮りためてきたものをスライドに纏めてみましたので御笑覧下さいね。
尚、最初の scene-01 を見るには上の画像をクリックよ。

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この小川町には町の有形民俗文化財に指定されている屋台が5基もあるの。残念ながら、七夕まつりではその5台全てが曳き廻される訳ではないのですが、今年(2016)はその内の一基、錦町の屋台がお披露目されたの。scene-03 では曳き廻しの様子も少しですが紹介していますので、お楽しみ下さいね。
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道端に「旧玉井屋通り七夕飾り−愛逢地蔵入口」と書かれた案内板が目に留まり、脇道に入ってみたの。実は、七夕飾りよりも愛逢地蔵の方が気になったのですが、いざ、分け入ってみると、七夕飾りの密集地帯(笑)だったの。小径の両側には民家が建ち並ぶのですが、どちらの家々でも趣向を凝らした七夕飾りがディスプレイされていたの。個人的には一番のお気に入りのエリアよ。その道奥で、可愛らしい笑顔で手を合わせて佇んでいたのが愛逢地蔵で、添えられていたメッセージが秀逸なの。優しく微笑んでくれているお地蔵さまに思わず合掌よ。拝。併せて屋台の曳き回しの様子も紹介しますね。 お地蔵さまのささやき
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御案内の順序が逆になりますが、花火を見終えた後に七夕会場をもうひとめぐりしてみたの。店先の飾り付けにも明かりが灯され、街なかも趣を大きく変えて、素敵な景観を見せてくれたの。
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七夕まつりの最後を飾るイベントが花火大会で、仙元山見晴らしの丘公園から2,000発余りの花火が小川町の夜空に打ち上げられるの。打ち上げ場所となる公園には立ち入ることは出来ませんが、仙元山見晴らしの丘は山の中腹にあるので、七夕まつりの会場のどこにいても花火を見ることが出来るの。でも、お薦めはやはり槻川の畔ね。その花火のようすを動画に収めてきましたのでお楽しみ下さいね。但し、画質&カメラワークを期待しちゃダメよ(笑)。






〔 小川和紙まつり 〕

特設の和紙まつり会場ではユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙を始め、小川和紙で作られた封筒や便箋、ブックカバーなどの展示即売会も行われていたの。当初の目的は、その即売会にあったのですが、うちわ作りの体験コーナー ( ¥500 ) があり、他の方が作るのを見ていて、すっかりξ^_^ξもその気になってしまったの。数ある中から好きな色合いの和紙を選ぶことが出来て、絵柄模様をどう配置するかも自由なので、お気に入りの一枚になること請け合いよ。帰りの電車の中では冷房が効いていたのでうちわで扇ぐ必要は全然無いのに、無意識の内に扇いでいたりするの。糊がきいてなくて、一部剥がれていたり、皺が寄っていたりして、決して出来映えが良いとは云えないうちわですが、自分で作ったオリジナル作品ですので、愛着もひとしおよ。

会場内では、もう一つ、スペシャル・イベントが行われていたの。それが「紙漉きの体験」( 無料!)よ。生まれて初めて紙漉きをするド素人が作業して、果たしてマトモな紙が出来るものかしら、出来上がってみたらムラがあるだけならまだしも、あちらこちらに孔が開いていたりするんじゃないかしら−と気になり、これも他の人が作業する様子を見ていたのですが、係の方の添え手もあり、意外にうまくいきそうな気配なの。「簡単だから、やってみたら」との勧めもあり、いざ、体験してみることにしたの。実際には、紙を漉いていたと云うよりは、紙漉きの木枠に手を触れていただけ(笑)で、殆どの作業は係の職人さんがみんなやって下さったのですが、紙漉きの雰囲気が味わえただけでも貴重な体験でした。そうして自分の手で漉いた和紙ですが、圧搾脱水した上で、機械乾燥までして下さったの。出来上がった紙の手触りは、当たり前だけど、まさしく和紙の手触りよ。会場で紙漉きを体験する前までは、小川和紙と聞いても自分からは100m以上(笑)離れた存在だったのですが、急に親近感が湧いてきたの。みなさんも、是非、追体験してみて下さいね。
















戦後間もない昭和24年(1949)に「和紙の町・小川」の復活を竹飾りに託して始められたと云う七夕まつり。趣向を凝らした店先の飾り付けには、色とりどりの和紙が随所に使用され、見る者の目を楽しませてくれるの。第一回目の開催以来続けられていると云う竹飾りのコンクールですが、大掛かりなものとなると、使用する和紙も10,000枚を超えるのだとか。一つ一つのパーツを作り上げる、その手間と時間を考えると気が遠くなりそうですが、地元の方の七夕まつりにかける熱い思いがあればこそのものね。七夕まつりは年に一度きりの開催なので機会が限られてしまいますが、是非一度、お出掛けになってみて下さいね。それでは、あなたの旅も素敵でありますように ‥‥‥ 御感想や記載内容の誤りなど、お気付きの点がありましたら
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〔 参考文献 〕
ASA小川町刊 新田文子著 小川町の歴史あれこれ






どこにもいけないわ