アジサイ寺として知られる熊谷市箕輪の保安寺を訪ねた際に、お隣の嵐山町にある金泉寺もアジサイ寺として知られていると云う噂を耳にしたの。改めて調べてみると、噂は確かなようではあるものの、公共の交通手段を利用して訪ねるにはかなり不便なところにあり、一時は断念したのですが、アプローチ方法を見つけて、意を決して訪ねてみたの。ちょっと大げさだったかしら(笑)。
〔 紫陽花園の由来 〕
この紫陽花園は、現住職が約35年前より一本一本挿し木をして植樹したものであります。お蔭様で現在は大小合わせて約5,000本近くになりました。当山に訪れて下さる皆様が少しでもお心を癒し安らいだ気持ちになっていただきたいと願っているものであります。紫陽花の他に早春には三つ葉ツツジ等のツツジ類・スズラン・福寿草等、レンギョウ・河津桜・大山桜・ローバイ・シャクナゲ・ヤマボウシ・シャガ、初夏にはニッコウキスゲ・ユウスゲ・ブルーベリー・カキ等四季を通じて色々な花々や果物が見られるお山です。また、山野草等も数多く植えられています。年間を通して花々に囲まれたお寺です。皆様のお越しを心よりお待ち致しております。
花の世に 花のようなる 人ごころ
案内板には「皆さんの、お持ちの紫陽花をご自由に植えて下さい。大歓迎!」とも記されていましたので、お気に入りの紫陽花や、思い入れのある紫陽花などを持ち込み、境内に植樹することも出来るみたいね。詳しいことは 金泉寺 へお問い合わせ頂くことにして、早速、境内に咲いていた紫陽花を紹介して行きますが、紫陽花園の随所に人生訓を記した案内板が立てられていたの。不思議なものね、目に留まると何が書かれているか気になり、つい読んでしまうものなのね。その度に、紫陽花を愛でるのも忘れ、しばし自己反省のξ^_^ξでした。折角ですので、紫陽花の紹介に併せて、ξ^_^ξが心に留めた「人生訓」も掲載しておきましたので、ご一緒に自己反省(笑)しましょうね。
これは丸っきりの余談ですが、ξ^_^ξが訪ねたときには、境内では地元の皆さん(多分檀家の方々なのでしょうね)が模擬店を出されていて、車での移動販売(軽食&飲み物)もあったりと、とっても賑やかだったの。周囲にはコンビニも無ければ、それ以前に凡そお店らしきものが見当たらず、お腹が空いても諦めるしか無さそうね−と思っていたのですが、これには大助かり。でも、最初に目が留まったのが「かき氷」の幟なの。歩いて来たこともあり、暑くて喉もカラッカラだったの。境内に咲く紫陽花を見る前に先ずは喉を潤してから−と云うことになり、「かき氷」の幟があるところに向かったのですが、誰もいなくて、ふと見ると「セルフ・サービス ¥200」とあったの。どうして良いか分からず、近くにいらした模擬店の女性の方にやり方を伺っていたのですが、それを遮るようにして「おれがやってやるよ」と傍らの作務衣姿の男性の方が代わってくださったの。それまで近くにいらしていた方と打ち解けた会話をされていたので、てっきり地元の方だと思っていたのですが、何と、ご住職の方だったの。そうとは気付かずに連れの一人は「おじさん、ありがとう!」コラコラ〜ッ、畏れ多くも畏くもご住職にあらせられるぞ。
そうして作り方を教えて下さったのですが、結局は「オレがやってやるよ。そっちはシロップ、何がいいの?イチゴ?メロンもあるよ。」「じゃあ、すみません、イチゴでお願いします」「あいよ、イチゴね。シロップかけておくから、足らなかったら自分で好きなだけかけてって。お金はそのビンの中に入れといて。そっちは何?メロン?きょうは暑いもんな。席空いてるところ座って食べていきな」と、とっても気さくなご住職なの。まさか、紫陽花を観に来て、ご住職お手製のかき氷を味わえるとは思いもしませんでしたが。そんなこともあって、ご住職のお手植えの紫陽花もさることながら、「人生訓」についてもほのぼのとした思いが伝わってきたの。
訪ねたときには門前には車が長蛇の列をなして駐車場の空きを待つ程の盛況ぶりだったの。と云うのも、数日前にNHKでこの金泉寺の紫陽花が紹介されたそうなの。かき氷を食べながら、隣に腰掛けた方々のお話を聞くとはなしに耳にしてそのことを知り、人だかりを覚悟してのぞんだ紫陽花山の散策でしたが、意外にも山路を歩く方はそう多くはいらっしゃらなかったの。一金泉寺で一番「金泉寺らしさ」を感じられるのは、やはり紫陽花山で、「人生訓」の前で歩みを止めつつ、野趣ある紫陽花めぐりを楽しんでみてはいかがかしら。それでは、あなたの旅も素敵でありますように‥‥‥
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