そろそろ梅の咲く頃だけど、今年はどこへ観に行こうかしら−と下調べをしていた時に知ったのが長瀞の宝登山臘梅園なの。紅梅や白梅は見慣れているけど黄梅があるとは(笑)知らなかったわ、是非、観に行かなくていけないわね−と出掛けてみたの。一部の画像は拡大表示が可能よ。見分け方はカ〜ンタン。クリックして頂いた方には隠し画像をもれなくプレゼント。
1. 東武東上線・秩父鉄道 寄居駅 よりいえき 12:55着 13:12発
参考までに寄居駅で頂いてきた臘梅園の観光案内のパンフレットを転載しておきますね。But 表示するには AcrobatReader が必要なの。インストールが未だの方は左記のサイトから DLL〔 無償 〕して下さいね。
2. 秩父鉄道・長瀞駅 ながとろえき 13:30着 13:31発
この蛙神社ですが、殊の外霊験灼かみたいよ。現に季節を違えて再訪することになった位だもの(笑)。
月の石もみじ公園紅葉のライトアップ では、長瀞渓谷に秋を訪ねてみましたので御笑覧下さいね。CMでした。
訪ねた時には 秩父観光興業 がシャトルバスの宝登山ロウバイ号を運行していたのですが、案内はあるものの、駅前を見渡してもバスも係員の姿も無くて。発車時刻が決められているわけではなくて、利用者が集まり次第発車するシステムのようでしたが、詳しいことは不明ですので御容赦下さいね。宝登山駐車場側で乗客を乗り降りさせていたのかも知れないわね。ロープウェイの山麓駅までなら歩いても15分足らずと聞いていたので、バスを待つよりは確実かも知れないわ−と歩くことにしましたが、¥100で楽が出来るのであれば利用したいところね。参考までに、訪ねたときに案内されていた内容を載せておきますね。
運行期間:H22.01.30(Sat)-H22.02.14(Sun)
運行時間:9:00-17:00
運行区間:長瀞駅前⇔宝登山駐車場
乗車料金:¥100(大人・片道)
歩き出す前に忘れずに駅前の長瀞町観光案内所へお立ち寄り下さいね。散策に便利なイラスト・マップや、旬の観光情報などのパンフレットがいっぱいあるの。勿論、宿泊などの相談もOKよ。案内所は 長瀞町観光協会 の運営で、パンフレットはサイト上からもPDFでダウンロード出来るけど、御願いすれば事前の郵送もしてくれるの。詳しくは同WEB-Siteを御参照下さいね。
お土産屋さんの店先を覗き込みながらロープウェイ乗り場迄を歩きましたが、途中には国の重要文化財に指定されている旧新井家住宅がある長瀞町郷土資料館や、宝登山神社があるの。残念ながら時間の関係で立ち寄らずに終えていますので、気になる方は By your self (笑)にて情報収集を御願いしますね。
3. 宝登山ロープウェイ山麓駅 ほどさんろーぷうぇいさんろくえき 14:02着 15:07発
ロープウェイ乗り場に辿り着いてみると、既にPM2:00を過ぎたと云うのに乗車を待つ方々が御覧の長蛇でした。駅から歩いて来る際には観覧を終えて戻られて来た方が多くいらっしゃったので、これから向かう方はそう多くは無いハズよね−と楽観していたの。結果的には一時間近く待たされましたが、最後尾の後にも更に整列用のパイロンが続いていましたので、午前中に来られた方などはどの位待たされたのかしら、気が遠くなりそうね。 |
因みに、この山麓駅の左手に山頂まで通じる登山道があり、距離にすると2.2km程だそうよ。帰りはその遊歩道を歩いて下山して来たのですが、上り道であることを考慮しても一時間あれば登り切れるのではないかしら。ロープウェイを待つか、歩いてしまうかの判断は一時間ね。健脚の持ち主のあなたなら迷いは禁物よ。本来の登山道は蛇行を繰り返しますが、要所要所では先人達の労で(笑)ショート・カットの近道が出来てるの。 |
一時間待ちでようやく乗車出来たゴンドラのフロントには「ようこそ、陽だまりの楽園へ。臘梅号」とありましたが、このゴンドラはバンビ号とモンキー号の二基の内のバンビ号になるの。名称は宝登山山頂にある小動物公園にいる鹿と猿に因むもので、黄色と茶色のツートンカラーは秩父鉄道のオリジナル・カラーなの。乗車時の案内に依ると、ロープウェイは高低差236m、総延長832mの距離を3.6m/sのスピードで登るのだとか。歩くと小一時間掛かる道程も、ロープウェイなら僅か5分足らずで山頂駅に到着よ。片道:¥460( 往復:¥800 )
4. 宝登山ロープウェイ山頂駅 ほどさんろーぷうぇいさんちょうえき 15:12着 15:14発
山頂駅では既に帰途に着く方々が長蛇の列をなしていたの。通常は30分毎の発車なのですが、多客時にはピストン輸送するの。それでもこの混みようよ。登り道は大変そうなのでロープウェイに頼ったけど、帰りは歩いて下山した方が早いかも知れないわね−と、この時点で決めたの。そうなればロープウェイの終了時間も、並ぶ時間も気にせずに済みますよね。
5. 宝登山臘梅園(東臘梅園) ほどさんろうばいえん 15:36着
臘梅園には宝登山山頂の斜面を利用して約500株(約2,000本)!の臘梅が植樹されているのだとか。広さも約2,000m²あると云うのですから、単純計算すると1m²当たり1本の木があることになるわね。臘梅園は西と東に一応は分かれて造園されてはいるのですが、気付かずに終えてしまうのではないかしら。因みに、ロープウェイ山頂駅寄りが東、宝登山山頂により近い方が西臘梅園になるの。道を辿れば自然と東から西へ流れますのでご心配は無用よ。
ところで、ロウバイは漢字だと蝋梅・蠟梅・臘梅などと書かれることから、梅の仲間と思いきや、独立したロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、学名 Chimonanthus praecox の chimonanthus は、ギリシャ語 cheimon(冬)+anthos(花)に由来し、praecox は「早咲きの」意になるのだとか。まさしく、寒い季節に一足早く花を咲かせてξ^_^ξ達の目を楽しませてくれる冬の花ね。元々は中国原産で、日本に伝えられたのは17世紀頃のこととされ、唐から渡来したことから唐梅の別称で呼ばれることもあるそうなの。その中国では臘梅と呼ばれていたことから、日本でも専ら臘梅の名で親しまれるようになったみたいね。参考:季節の花300
宝登山臘梅園ではロウバイを全て臘梅と表記していましたので、ξ^_^ξも臘梅で統一してみました。
蝋梅じゃなきゃヤダ!と云う方、ごめんなさいね。
6. 宝登山神社奥宮 ほどさんじんじゃおくみや 15:46着 15:52発
道を辿り歩いていると傍らに、寶登山は千古乃霊場云々−と記された案内板を見つけて寶登山神社の奥宮があることを知り、ちょっと寄り道してみたの。と云っても、臘梅園からは数10m離れただけですが。ここでは鳥居の傍らに立てられていた案内板に記されていた略縁起を紹介してみますね。
〔 寶登山神社奥宮 〕 この地は今から1,900年の昔、第12代景行天皇の皇子日本武尊が神霊を拝したところと伝えられます。日本武尊は東国平定の折、この山の神秘な雰囲気と美しい姿に心惹かれ、身を清め山に分け入りました。しばらく進むと突然の炎に包まれ、危うい事態に陥りました。その時何処からか大きな山犬たちが現れ、荒れ狂う火を消し止め、尊を山頂に案内すると姿を消してしまいました。尊は山犬たちが山の神の「神使」=大口真神(おおくちまかみ)と悟られ、山を「火止山」(ほどさん)と名付け、秩父の山々が幾重にも連なる荘厳な眺めは、神を祀るに相応しいところとされ、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと=神武天皇)、大山祗神(おおやまつみのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱をお祀りしました。「火止山」(ほどさん)はその後、霊場として栄え、日本武尊が神霊を拝したこの地に奥宮を、麓に本社を造営しました。弘仁年中(810-824)に宝珠が山上に飛翔する瑞祥から、神社と山名を「寶登山」と定め、今日に至ります。奥宮の祭は八十八夜(五月二日)に行われます。当日は本社境内の日本武尊社から渡御し、祭典が齋行され神楽が奉奏されます。尊の登頂の故事を偲ぶ多くの参拝者で、山頂は大いに賑わいます。この祭りは「つつじ祭り」とも云われ、秩父地方の農耕始めの目安になっています。
奥宮は杉木立に覆われていましたが、東側の斜面は御覧のように伐採されて切株があちらこちらに。状況からすると、臘梅園を更に拡張するみたいね。視界を遮るものがなくなったので、眼下には雄大な景観が広がるの。伐採された木々が放置されたままになっていたのはちょっとツヤ消しでしたが。
7. 宝登山臘梅園(西臘梅園) ほどさんろうばいえん 15:53着発
左端は西臘梅園の入口よ。画面上部に葉を落とした木々が並び立ちますが、その辺りが寶登山の頂上になるの。
それはさておき、周囲の景観と併せて臘梅の写真を纏めて紹介してみますね。
8. 宝登山山頂 ほどさんさんちょう 16:04着 16:07発
この宝登山はその昔、ダイダラボッチがモッコに入れて担いで来たものと伝えられているの。ダイダラボッチの名は西日本の方にはあまり馴染みが無いかも知れないけど、主に東日本の伝説や神話の中に登場する巨人のことなの。その土地土地でデエダラボッチとかデエダラボウなどと多少呼び名も変わるのですが、伝説では湖沼や窪地をその巨人の足跡だとしたり、土を運んでいる時に土がこぼれて山になった−などと語られるの。
巨人と云っても半端じゃないのよ。今となってはその面影もありませんが、相模野(現在の神奈川県相模原市南区東大沼二丁目辺り)にあった大沼は、そのダイダラボッチが何と!富士山を背負おうとして足を踏ん張った時に出来た足跡の窪みだと伝えられていたの。宝登山はそのダイダラボッチが 蓑山(美の山)と一緒に天秤棒につるしたモッコに入れて担いで来たと云うわけ。
9. 梅百花園 うめひゃっかえん 16:16着 16:24発
臘梅園から下ると隣接する梅園ではちらほらと梅の花も開花していました。何でも種類は関東一を誇り、約170種470本余の梅の木が斜面に植えられているのだとか。本格的な開花は2月中旬以降とのことでしたが、タイミングが良ければ臘梅と梅の観賞が一度に出来ちゃうかも知れないわね。その種類まではξ^_^ξには分かりませんが、訪ねた1月下旬でも、紅梅が多く咲く中に白梅が少し混じる開花状態でしたので、かなり幅を以て楽しめそうね。加えて、この宝登山梅園の一番のお薦めはその眺望よ。眼下に広がる長瀞市内は勿論、周囲に連なる秩父連山の山並みを借景にした梅花の観賞は素敵だと思うわ。出て来たのが遅くて陽も陰り始めてしまいましたが、青空をバックにしたら絵になるわね、きっと。
10. OASISの鐘 おあしすのかね 16:31着 16:38発
観梅を終えて下山する前にトイレ休憩しようとした時に見つけたのがこのOASISの鐘。最初は各地にある恋人岬や恋人の丘などにある類のものかしら−と思ったのですが、そうでは無かったの。−世界の平和を願って OASISの鐘 −とありましたが、OASISは、O:おはよう A:ありがとう S:すみません I:いらっしゃい S:さようなら−の略だそうよ(笑)。
遊び疲れて陽が暮れて。遊んでいるときは時間が経つのが何と早いこと。家を出たのが遅かったせいもあるけど、陽が完全に沈む前に帰途に就くことにしたの。相変わらずロープウェイを待つ方々が長蛇の列でしたので、ロープウェイへの乗車は諦めて歩いて下山しましたが、右側がその下山道の入口になるの。
訪ねる前まではξ^_^ξは臘梅は梅とあることから梅の亜種かと思っていたの。桜のような華やかさはないけれど、花の少ないこの季節に、寒空の下で可憐に咲く姿をみると思わず応援したくもなるわね。宝登山にしても標高僅かに500m足らずの低山にも関わらず、周囲に秩父連山を見渡しながら、眼下には長瀞の町並みが広がるの。臘梅を愛でるも良し、景観を愛でるも良し−と、一度で二度美味しい経験が出来る長瀞臘梅園はお薦めよ。みなさんもお出掛けになってみて下さいね。それでは、あなたの旅も素敵でありますように‥‥‥
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