≡☆ 小江戸・銚子の潮騒街道 ☆≡
2002/01/12 - 2002/01/13

ガイドブックを眺めている内に、ふと銚子電鉄の写真に目が止まり、読み進めていると犬吠埼灯台付近には怒濤めぐり遊歩道があり云々の案内が。波飛沫を浴びながらの散策とは面白そうね、銚子なら日帰りも出来るし、お正月はどこへも行かずに寝正月だったからと、銚子電鉄の体験乗車と犬吠埼灯台、そして犬吠埼遊歩道・怒濤めぐりに出掛けてみることにしたの。補:一部の画像は拡大表示が可能よ。見分け方はカ〜ンタン。クリックして頂いた方には隠し画像をもれなくプレゼント。

一日目:銚子の潮騒街道

1.JR東京駅 とうきょうえき 7:51発 総武線・地下ホーム4番線

経費節減のため、総武線の快速電車に乗車しようと、先ずは東京駅地下ホームを目指しました。折角銚子電鉄に乗るのなら、いっそのこと全行程を各駅停車でのんびりと−とも考えたのですが、往復するだけも半日を費やし、散策どころでは無くなってしまうと諦めて、千葉駅までは快速に乗車することにしました。ねぇ〜、特急って走ってないの?う〜ん、経費節減だって云ってるのにぃ〜。まあ、そうは云っても少しだけ贅沢を味わうために、千葉駅まではグリーン車に乗車。気分だけでも特急列車に乗った積もりで(笑)。 乗車券:¥2,210( JR銚子駅迄 )グリーン券:¥750

2.JR千葉駅 ちばえき 8:35着 9:16発

朝食もとらずに出掛けて来たので、到着ホームの階段を降りたコンコース内で朝食を。
と云うのも、お腹を満たしてやらないと歩かない(笑)のが約一名いるもので。

3.JR(&銚子電鉄)銚子駅 ちょうしえき 10:59着 11:10発

JRの到着ホームに降り立つと、ホームの端には風車小屋のような瀟洒な建物がありましたが、それが 銚子電鉄 の待合室でした。改札も経ずにそのまま列車を待っていると、僅か二両編成の可愛らしい電車が入線して来たの。使用されている車両の床も懐かしい板敷きよ。広告も何と一枚一枚が手書きされたものなの。車内に一歩足を踏み入れると、ひと昔前にタイムトリップしたかのようで、どっぷりと郷愁を味わうことが出来るの。

走り出す時のモーターの唸り声、ガタンゴトンと響く音。カーブにさしかかった時の車輪の軋む音など、乗り心地は決して良くは無いのですが、そのどれもが懐かしいの。聞けば存続の危機に瀕したこともあるといい、銚子電鉄が走る風景をいつまでも残して欲しいと思うのは脳天気な旅人の我儘かしら。切符も持たずに乗車したので、車内で弧廻手形と云う一日乗車券を購入しましたが、その際の乗務員さんの革製鞄にこれまた郷愁を憶えてしまいました。もう、まさに動く歴史遺産。是非、体験乗車してみて下さいね。左掲はその弧廻手形ですが、発売当日に限り、銚子電鉄が乗降自由で料金も¥620とお得なの。おまけに観光施設の割引券や、ぬれ煎餅一枚サービス券まで付いてくる特典付きよ。因みに、銚子観光のことは 銚子市観光協会 を御参照下さいね。

4.銚子電鉄・観音駅 かんのんえき 11:14着

銚子駅からは僅か4分程の乗車時間で観音駅に到着よ。駅舎には銚子電鉄直営の鯛焼製造直売所があるので、忘れずにGetして下さいね。ここでは観音さまも笑って許して下さるだろうと、飯沼観音まではたい焼きを頬張りながらの散策よ。

イラスト提供= M/Y/D/S イラスト素材百科 さま。( 転載不可 )

5.飯沼観音 いいぬまかんのん

飯沼観音は、かの弘法大師こと、空海上人の開山と伝えられる円福寺の観音さまで、漁師の網に掛かった十一面観音像を祀ったのが始まりとされているの。でも、円福寺自体は200m程駅寄りに戻ったところにあり、なぜ離れて建てられているのかしら?その円福寺の方はし〜んと静まり返り、境内は脳天気な旅人の参詣を寄せつけないような雰囲気がありましたので、拝観せずに終えています。飯沼観音の境内にも訪れる人の姿も無くて、静かに大仏さまが佇んでいらっしゃいました。ここではその大仏さまに平穏安寧を祈念して合掌。拝観料:境内自由 お賽銭:志納

6.銚子市漁協直販所 ちょうししぎょきょうちょくはんじょ

飯沼観音を後に利根川に向かうと銚子漁港が見えて来ますが、中央市場の建物の端にある銚子市漁協直販所では、今朝上がったばかりの魚介類が市場価格で買い求めることが出来るの。発送も可というのでξ^_^ξも早速大好きなヒラメを購入してみました。東京で買えば一尾¥5,000はしそうな大きヒラメがここでは何と¥1,800と云う安さ。おまけに刺身用におろして頂けないかしらと訊ねてみると快く応じて下さるし。

7.魚料理・礁 いくり

新鮮なお魚を見たらやはり食べてみたくなりますよね。たい焼きと違い、店先でかじりつく訳にも行かず、食事処のに向かいました。漁協直売所からは利根川の河口に向かい、20分程歩くことになりますが、利根川のたゆとう川面を見やりながらの散策よ。

辿り着いてみると人気があるようで、空席待ちの方が順番を待っていました。名前を記帳して待つこと暫し。やっと席について礁御膳を頼みましたが、待つ間、他のお客さんの頼んだ一品が運ばれる度に、ああ、あれも美味しそう、う〜ん、あれも良かったかも知れない−と。礁御膳(¥1,800)の方はと云えば、お刺身に天婦羅の付いた幕の内状態。ちょっとお刺身の量が足らなくて刺身定食を頼めば良かったかしら。左掲の画像をクリックすると礁への案内図を表示しますので参考にして下さいね。
イラスト提供= M/Y/D/S イラスト素材百科 さま。( 転載不可 )

8.路地裏の柏屋 ろじうらのかしわや

ぬれせん誕生の店との触れ込みに好奇心を誘われ訪ねてみました。実は湿気ったお煎餅が大好きで(笑)。新しいお煎餅は中の乾燥剤を抜き取り、開封状態で放置しておき、湿気を帯びた頃に徐ろに食べるのを見ていた連れが−だったら最初からぬれせんにすればあ〜と。ξ^_^ξはその時まで「ぬれせん」の存在を知らずにいたのでカルチャー・ショックがありました。そんな訳でぬれせん誕生の店とあらば、是非、訪ねてみようと思っていたの。

その店構えですが、気が付かなければ通り過ぎてしまうほどの控えめな造りなの。普通、元祖と名がつくとこれ見よがしの大袈裟な看板が目につくのですが、柏屋さんはお店と云うよりも殆ど民家の構えなの。中に入って良いものか躊躇いを感じてしまいましたが、意を決して入口のガラス戸を開けてみました。すると香ばしいお醤油の香りにふわあ〜とつつまれて‥‥‥。イラスト提供= M/Y/D/S イラスト素材百科 さま。( 転載不可 )

きっと食べたそうな顔をしていたのでしょうね、試食をさせて下さいました。But ほんのひとかけら(笑)。聞けば一枚¥150で焼き立てを食べさせて頂けるとのこと。勿論、頼みましたが、お煎餅ってこんなに美味しいものだったんだ〜と感激よ。最近は焼きたてと称して店先で売るところも増えてきましたが、柏屋さんのそれは一味どころか二味も違うの。皆さんも是非お立ち寄りの上でご賞味下さいね。

路地裏の柏屋さん 左掲はお断りした上でぬれせんを焼いているところを撮影させて頂いた内の一枚よ。お煎餅の一枚一枚を丁寧に手焼きする手作業で、聞くところによると、冬場はそうでもないのですが、夏場は塩を嘗めながらの作業だそうよ。火の加減も難しいようで、傍らの御主人がこまめに焼き網の高さを変えていらっしゃいました。終始無言で作業されていましたのでお声を拝聴する機会がありませんでしたが、その背中には職人としての意地が感じられるの。

頂いた栞に依れば、創業は何と大正4年(1915)とのことで、二代目が昭和35年(1960)よりオマケとして頒布したのが始まりで、昭和38年(1963)に商品化の後、口コミで広がり、「ぬれせん」として商標登録されたものだそうよ。ξ^_^ξはこの時までぬれせんが柏屋さんの登録商標だったなんて知りませんでした。その、柏屋さんの元祖・ぬれせんはここでしか買い求めることが出来ませんので、銚子に御出掛けの際には是非、お立ち寄り下さいね。

銚子市観光協会 の柏屋さんの頁には、御主人の御尊顔が掲載されているの。
仲々の男前の方ですよ。

9.銚子電鉄・観音駅 かんのんえき 14:31発

観音駅で再び銚子電鉄に乗車したのですが、最前列で前を眺めていようと運転席の後に立つと女性の方が何やらビニール袋に入ったものを運転手の方に渡していたの。何かしらと気になり良く見るとたい焼きなの。最初は運転手の方への差し入れかしら?(笑)と思ったのですが、そうでは無くて、実はたい焼きの出前だったの。現代人がどこかに忘れてきたような、優しい日常がそこにはありました。
イラスト提供= M/Y/D/S イラスト素材百科 さま。( 転載不可 )

10.銚子電鉄・君ヶ浜駅 きみがはまえき 14:42着

君ヶ浜駅は畑の中にポツンとある無人駅で、柵も無ければ改札もないの。駅を降りると近所の方が犬を連れて散歩していたのですが、人懐っこい犬で盛んにじゃれてくるの。ここでは犬までもが優しい時間の中にいるみたいね。駅からは左右に広がるキャベツ畑の中をのんびりと歩いて君ヶ浜海岸へ向かいました。

11.君ヶ浜海岸 きみがはまかいがん

君ヶ浜海岸 道路脇の林を抜けると左右に大きく視界が開け、その先には真青な大海原が広がっていました。砂浜の向こうには白い犬吠埼灯台が建つの。その景観の美しさから君ヶ浜海岸は【日本の渚百選】の一つに数えられているの。波打ち際では近くの中学生の女の子達がきゃあきゃあと嬌声をあげながら波と戯れていましたが、投げ釣りをする人、砂浜に腰を降ろしたカップル、一人散策する人などなど、ここでは何をしていても絵になるの。

波打ち際を歩いていると、何やら動物みたいな形をした物体が目に留まりました。遠くから見た瞬間はアザラシに見えたのですが、近付いてよくよく見ると単なる岩だったの。でも、パッと見た瞬間はアザラシに見えません?因みに、君ヶ浜海岸の北に続く海鹿島海岸の海鹿島とはアシカのことなの。明治30年頃まではこの辺りでもアシカの姿を見掛けることが出来たそうですが、当時は本物のアシカ達が波と戯れていたのかも知れませんね。

12.犬吠埼灯台 いぬぼうざきとうだい

そして、いよいよお待ちかねの犬吠埼灯台よ。関東最東端に建つ灯台で、レンガ造りとしては日本一の高さを誇るの。but 外観からはレンガを積み上げて造られていることなど想像出来ないわね。展望台へは99段の階段を登るのですが、段数も九十九里浜に因んで設計されているの。展望台( ¥150 )からは360度の眺望が広がり、太平洋が一望のもと、地球が丸いことを実感することが出来るの。いつものことながらのんびりと歩き回ったせいで気がつくと陽も陰り始め、怒濤めぐりは次回ということで、諦めて犬吠駅に向かい歩き始めたのですが、連れの足取りが急に重たくなって。

どしたの、疲れたの?
ネェ、帰っちゃうの〜?どっか泊まっていこうよ〜。
だって日帰りのつもりだったから予約なんてしてないよ。
民宿でもどこでもいいから〜、ダメだったら諦めるから〜。

そんな会話があって急遽宿泊先を探すことに。で、最初に目にしたのが京成犬吠埼ホテル。大きな構えでしたので一部屋位なら空きがあるんじゃないの−と期待したのですが、「満室です」とつれない返事。今思うととてもお金を持っているような感じには見えなかったせいかも知れないわね。駅の方に歩いて行けばあるかも知れないと、再び駅に向かって歩いていると、今度はグランドホテル磯屋の看板が。ちょうど送迎バスが坂道から出て来て車の通過待ちをしているところでした。運転手さんの元へと駆け寄り、訊ねてみると空きがあるかも知れないのでフロントで聞いてみて−とのことでした。道路からは奥まったところにあり、坂道が続くのですが、連れはもう絶対に空きがある−という前提でいるらしく、その足取りの軽いこと。

13.グランドホテル磯屋 いそや

グランドホテル磯屋 ホテルに辿り着き、早速フロントに申し出ると空きがあるとのことで。料金を聞いて連れに同意を求める視線を送ったのですが、空きがあったということだけでニコニコ顔の連れにはどうでも良かったみたい。で、宿泊を申し込むと身分を証明出来るものを提示せよ−という。一瞬ムカつくものを憶えたのですが、隣で喜ぶ二人のためにじっと我慢の子でした。そんなに惨めな服装に見えたのかしら?確かに綺麗な恰好はしてなかったけど。(笑)

案内されたのが和洋室の部屋で、四畳半位の和室にベッドが二基置かれた洋室が続いていたの。ただ、建物が海に面して心持ち [く] の字形していて、ちょうど曲がるところに位置し、一方が斜めに仕切られているために何か落ち着かず、精神修養をするために敢えて三角形の茶室を造った話しをどこかで聞いたことがあるけど、気分はまさにその茶人でした。お部屋の造作には難がありましたが、立地条件は良くて、目の前には視界を遮るものも無く、太平洋の大海原が広がり、視界の左手には犬吠埼灯台が見えるの。その燈台に灯りが点る頃になるとホテルからも波打ち際のライトアップがあり、幻想的な雰囲気が漂いました。暖かい季節であれば、窓を開けて潮騒を子守歌に就寝なんてことも出来そうよ。お風呂も露天風呂に始まり、大岩風呂(天然温泉)、薬湯かじめ風呂など何と13タイプあるのですが、一泊だけではとても入り切れないわね。

グランドホテル磯屋 本州最東端に位置するだけあって、グランドホテル磯屋は日本一朝日を近くに望むことが出来るホテルとのことでした。翌朝は展望風呂からも朝陽が望め、ロビーの片隅にはカメラが設置されていて、ホテルからの眺望をライブ中継していました。グランドホテル磯屋を初め、各宿泊施設の紹介が 銚子市観光協会 にあり、リンクもされていますので御覧になってみて下さいね。

二日目:犬吠埼怒濤めぐり

経費節減のハズが宿泊という思わぬ展開となりましたが、お蔭で当初の目的であった遊歩道めぐりが実現出来たの。

14.怒濤めぐり遊歩道 どとうめぐりゆうほどう 10:00発 (グランドホテル磯屋)

朝陽 チェック・アウトを済ませ、先ずは一度、ホテルの前を通り抜けて怒濤めぐりの一方の終点を目指しました。暁鶏館という老舗旅館の前には岩場が広がり、ちょっとした磯遊びが出来るの。ウニでも隠れていそうな気配がしたのですが、残念ながら見つかりませんでした。諦めてUターンしたところで再び灯台を目指して歩き始めたのですが、ホテル磯屋の駐車場ではスズメ達に餌をあげている方がいらっしゃいました。スズメ達の慣れた様子に感心してしばらく眺めていましたが、聞けば毎日餌をあげているのだとか。

左掲はその時に教えて頂いた、あの東映映画の最初に出てくる、岩にぶつかって砕ける波のシーンの岩場だそうよ。ホテル磯屋の前辺りから撮影したのだそうですが、護岸工事により波打ち際の姿も変わり、その影響からか、すっかり潮の流れも変わってしまい、当時の景観とは異なるものとなってしまった−とも仰っていました。どこか特別の場所だと思っていたのですが、こんな身近な場所だったとは思いもしませんでしたね。教えて貰わなければ知らずに通り過ぎてしまうところでした。

駐車場の先に小さなトンネルがありますが、そこから犬吠埼灯台の下まで磯伝いに岩場の遊歩道が続いているの。磯では太平洋の荒波が岩にぶつかり、波飛沫を上げているの。この日は風も無く、穏やかな波でしたので、怒濤めぐりとはいきませんでしたが、風の強い日であれば迫力満点の散策になるわね、きっと。でも、冬場はちょっと寒いかも。因みに、薄いピンク色した建物が左手に写る写真がありますが、後述する犬吠埼マリンパークになるの。

左側は犬吠埼の突端を下から撮してみたものよ。崖下には御覧のような大きな潮だまりがあるの。その潮溜まりから見上げる形で灯台を写した写真が観光パンフに良く出て来るのでξ^_^ξも真似してみたのですが、やはりプロには敵わないようで、掲載を断念。見ていると灯台に登灯されたところで殆どの方が車に戻られてしまいますが、是非、岬の崖下まで足を伸ばしてみて下さいね。

景観写真をいっぱい載せておきましたので、御覧になりたい方は右上の画像をクリックしてみて下さいね。
犬吠埼へお出掛けの際には少しだけでも構わないので、是非、歩いてみて欲しいの。

15.犬吠埼マリンパーク いぬぼうざきまりんぱーく

marathon-runner cheer-girl

昨日の内に灯台の見学は済ませていましたので、きょうは 犬吠埼マリンパーク へ向かいました。途中、道路を横断しようとしていると、警察官の方がピーピーと笛を吹いて車を誘導していましたので、何事かと思いきや、県内の中学生のマラソン大会が行われていたの。もうすぐ先頭集団がやって来るというので声援を送ろうと、しばらく沿道で待つことに。やがてパトカーに先導されて、一人二人と走り込んで来たのですが、見れば皆痩身で、どこに42.195Kmを走るパワーがあるのかしら−と感心して見ていると

ブタさん あなたも走りなさいよ、見なさいよ、皆んな痩せてて格好いいじゃない?
走ったら死んじゃう〜。
死ぬ訳無いじゃん、ぶくぶく太る一方でどうするの?

と、痛烈なパンチが。待つんじゃ無かった。けれど、苦しそうに走る姿に感動を憶え、最後の走者を見届けてからその場を後にしました。お話しが横道に逸れてしまいましたが、マリンパークに入館するとちょうどイルカショーの開演時間でした。

イルカ達の演技は勿論ですが、マイクを持つお姉さんの話し方がテレビの子供番組に出てくるお姉さんそのもので、小さな子供さん達の心を一心に魅きつけていました。つられてξ^_^ξも幼稚園児になってしまったような気分。あちらこちらでイルカショーを見ましたが、ここのお姉さんの話し方が一番上手だったような気がするの。最前列に陣取ったので水飛沫を避けるビニールシートを渡されて腕が疲れてしまったけれど、屋外プールなので遮るものが無く、天空に舞うイルカでも見ているような気分よ。こじんまりとした施設なので、イルカ達の迫力ある演技を目の前で楽しむことが出来るの。入館料:¥1,200

16.銚子電鉄・犬吠駅 いぬぼうえき 14:19発

犬吠駅 犬吠駅のホーム

時間の余裕がありましたので、銚子電鉄の終着駅・外川に行ってみようと思い立ち、犬吠駅に向かいました。その犬吠駅の駅舎ですが、メルヘンティックな建物で、これだけ見ていると日本にいることを忘れてしまいそうね。その駅舎内にある売店で乗車前に弧廻手形のサービス券でぬれ煎餅一枚をゲット。ぬれ煎を噛りながらホームにあがりましたが、お煎餅というよりも、せめてクレープあたりをさりげなく頬張りたい雰囲気ね。

一方、線路脇ではキャベツ畑の手入れに余念の無い農家の方がいたりと、アンバランスというかギャップは、ここ銚子の犬吠駅でしか味わえないかも。置かれたベンチも白いベンチなのですが、悲しいかな背もたれには某醤油会社の大きなロゴがあり。寄贈したのか、それとも高い広告料を払っているからかなのかは分かりませんが、もう少し控え目にして欲しいものね。白壁をバックに黄色い看板が威風堂々と自己主張しているの。写真はゴトンゴトンと車体を左右に揺らしながらやってきた外川行の下り電車よ。

17.銚子電鉄・外川駅 とがわえき 14:21着

犬吠駅からは僅か2分足らずの乗車ですが、外川駅まで乗車した方は地元の人達ばかりでした。改札口を出ると皆すう〜っと家並みの中に消えてしまい、静かな時間だけが取り残されたような。線路もここで途切れ、終着駅であることを実感させられるの。展望車両も静かに休んでおり、待合室には昔懐かしい銚子電鉄の関連グッズが展示されていました。

18.外川漁港 とがわぎょこう

外川漁港 昼食もとらずに歩き回っていたので、お腹も空いて何か食べようと思い、漁港近くに行けば新鮮なお魚を食べさせてくれる処があるんじゃないのと探してみたのですが、店らしきものも無く、漁港にも人影が無く静まり返っていました。波打ち際でカモメも手持ち無沙汰の様子。諦めて再び外川駅に戻り、駅周辺を探すもやはり見当たらず。一泊することなんて考えていませんでしたので、どこで昼食にするかも調べてなかったの。仕方なくお腹を空かせたまま帰路に着くことにしました。

19.銚子電鉄・外川駅 とがわえき 15:15発

20.銚子電鉄(&JR)銚子駅 ちょうしえき 15:34着 15:49発

いざ、銚子駅に着くと−ねぇ〜このまま帰っちゃうの?といつものパターン。確かに銚子に来てお魚を喰べずに帰るというのも何だし、かと云って知らないお店は‥‥‥と。そこで思い出したのが西船橋にある回転寿司、その名も【銚子丸】。仕事の関係で出掛けたときに教えて貰ったのですが、ネタが新鮮で出色の回転寿司。そこなら文句もないんじゃないのと説得して、急遽予定を変更して西船橋に向かいました。どのみち帰り道だし、特急列車に乗車する訳でも無く、各駅停車で帰ることだし−ということで。
乗車券:¥1,680(西船橋迄)

21.JR千葉駅 ちばえき 17:30着 17:37発

22.JR西船橋駅 にしふなばしえき 18:01着

以降は主題から離れてしまうので詳細は省略しますが、御存知の方は、はは〜ん、あそこかあ−と納得して頂けるでしょうし、そうで無い方は一度いらしてみて下さいね。ただ、同じ銚子丸の名前でも西船橋にある銚子丸でないとダメですよ。以前チェーン店なんだろうと思い、入った違うお店がありますが、較べものになりませんでした。連れも納得してくれたようで我が一行の添乗員としては無事役目を果たし終えたみたい。イラスト提供= M/Y/D/S イラスト素材百科 さま。(転載不可)






どこにもいけないわ